「津軽33観音霊場」の番外札所「岩谷観音」が有る「長面」集落に向かって自転車を漕ぎ、「上田代」集落までは、だいたい水平移動なので、そんなに苦労しなかったが、その後は、ほとんど押し歩きでした。
来るまでは岩木川に沿って行くだけで、見るべき面白い物は無いと思ってましたが、「上田代」集落を過ぎた所々に説明絵図があり、へえぇぇ・・・と新しい発見。
岩木川に中州的な感じの所が有り、樹木と共に大きな岩がゴロンと転がっており、大水で岩が転がり流されて来たのかなぁ・・と思いながら自転車を押してると、岩に鳥居までありました。
へえぇぇ・・あんな所に鳥居を造ると、大雨が降ったら水浸しになつて流されるのじゃないかなぁ・・と思ってると「八郎岩」「二見岩」の説明絵図が有りました。
二見ケ浦にちなんで、岩の上に神社が設置されたが水に流された(そおじゃろなぁ・・なんせ川の真ん中だもん)、しかし信仰心の有る人が再建したそうな。
説明看板の絵を調べてみると「平尾魯仙」という幕末・明治時代の画家だそうで、弟子と共にこの辺を旅したらしい。
説明書きには書いてなかったが、「八郎岩」の表面には人面が見られる・・らしい。
なお、写真では見づらいですが、岩の側に人が6人ほど居て人面を触ってます・・たぶん疑い深くて物好きな弟子だと思う。(^O^)
少し行くと「見返り坂(おんな坂)」の説明絵図が有り、ホンマだったら津軽富士(岩木山)が見えるらしいが、雲のためか、それらしいのは見えまへん。
「長面」集落に新しいバイパス道路が出来ており、越後屋が何も考えずにそこへ行こうとしたが、番外札所「岩谷観音」は集落付近に有るので旧道へ行くと正解でした。
「長面」集落に向かってると、岩木川の対岸に崖が有り、気のせいか小さい穴が開いてるようにも見え、そこにやっぱり説明絵図が有り「鷹ノ巣」と書いてあります。
大鷹が岩窪に住み着き、村人は神のように敬い、国内に変事が有ると、それに先立ち姿を消したので「霊鳥」と言われてた。
昭和に崖付近に林道が出来たため、大鷹はどこかへ行っちゃい、二度と姿を見る事はできない・・そおです。
少し行くと赤い鳥居が有り「津軽33観音霊場」の番外札所「岩谷観音」入口に到着し、説明絵図も有ります(一番上の写真)
写真では、わかりにくいですが、説明絵図には旅人が大穴に向かって岩肌に掴まり、よじ登りながら行ってます。(破線囲み箇所)
鳥居の所に馬が有るのは津軽独特で良いとしても、何故かどう見ても「招き猫」が狛犬の代わりに置いてあり、まさかキツネのつもりでは・・と思ったら失礼になるかなぁ。
番外「岩谷観音」へ向かって下へ降りる階段が有り、岩木川の水辺近くまで降りると、崖づたいに鉄パイプの手摺りが設置されてます。
説明絵図では、ここら付近が岩に掴まったり、よじ上ったりして行った所でしょう。
岩木川が増水していたら危ないので行けないかもしれず、何となく熊野古道・川丈街道「宣旨帰り」と似ている。
前日の雨で岩木川が濁ってますが、透き通っていたら、さぞかしキレイな川だと思う。
「岩谷観音」洞窟に着くと、おぉぉぉ・・・!!、大きい洞窟の中央付近に赤いヤグラ?が有り、これを造るのは大変だったろおなぁ。
上ってみると、岩の裂け目に祠が有り、その付近で上から水が落ちて、トタンに当たった水音がヤカマシク響いてました。
こおいう場所で、ボケエェェッ~・・と川を眺めながら、一日中尺八を吹いてると良いだろなぁ。
番外札所「岩谷観音」祠の前で一曲吹いて参拝してから、岩木川を眺めながら一曲吹き、雰囲気的にも、なかなか良い場所だと思う。
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