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遍路日 2012.10.30(第2日目) HP掲載日 2013.8.14
行程(札所番号)
43→82→11→52→25→40→6→13→71→3→31→45→1→60→72→74→78→17
ホンマは昨日やる予定だったのですが、夕暮れで暗くなったので出来なかった篠栗88箇所霊場の43番札所「明石寺」へ行き、車中泊している公園のすぐ近くです。
この「明石寺」は門が3つも有るんですねぇ、普通のと半円形・四角形と・・
境内では4人の若い塗装工のアンチャンが、作業の打ち合わせをしてるのか、ダベッテるのか・・・。
「戒壇巡り」が有ったので、アンチャンに入って良いか聞くと「良いですよ、少し散らかっているが・・」
さすが「戒壇巡り」、中は真っ暗・・電気も点いてない、そりゃそおだわなぁ(^O^)
「戒壇巡り」の上に不動明王が有り、上がってみると確かに現在工事中のようになってます。
境内の奥に「ボケ封じ観音」案内が有るのを見つけ、どうせあんまり大した事無いじゃろおと思いながらも話しの種にでもと行ってみました。
入口の地下を通ると裏庭に出て、不動明王が有りますが・・で・・「ぼけ封じ観音」は、どこ?・・・
けっこう広い裏庭で33観音巡り風になっており「ぼけ封じ観音」が立ってましたが、やっぱり思ったとおり、あんまりタイシタこと無い。
高台に「光明密院」の堂が有り、ふと見ると建物の裏にも何か有るらしく、狭い開口部に「ぼけ封じ観音洞」と書いてあるので、腰をかがめて入ってみました。
真ん中付近に灯りが点いており「3ツの身に付く実のなる宝物」の説明と写真が飾ってあります。
これは当山に古くより伝わる三密の宝物です(不思議な旅僧が授けていった品)
1 天笠伝来の三十三珠観音念珠
2 もみだねの中に刻まれた米粒恵比寿大黒天
3 巳年の巳の日 巳の時に出来た巳なるかね(実のなるかね)
その横に「三密」の説明が書いてあり、さすが真言宗でんなぁ・・あっ・・「三密」とは「身・口・意」の三つの行為を行うという意味です。
「ぼけ封じ観音洞」を通り抜けると「お休み処」が有り、壁に「観音霊水(名が生き水) この水は当山地下150mの岩盤の中より湧き出でる霊水です」と書いてありました。
おぉぉぉ・・それほどの霊水ならば、ぜひ一口すすって、後10年ほどはボケずに生き永らえたいと思って霊水を探したが、泉どころか水の滴さえ見当たらない。
あらっ?・・他の場所に有るのかな?と思って、「お休み処」から続く茶室風の建物(一番上の写真)に行ったが無い。
再び「お休み処」に戻ると、机の側に洗い場のようなのが有り、ヒョットして、ここに霊水が出ていたのかもしれない。
「お休み処」の柱には「有露地より無露地へ渡るひとやすみ 雨降らば降れ風吹かば吹け」と書いてあり、最初の箇所「有露地・無露地」は、わからんが、最後の行は禅風ですなぁ。
これを書いてる時に調べてみると、これは一休禅師の短歌で「渡る」の箇所は「帰る」が正しいよおです。
で・・「有露地」は、煩悩がバケツで汲み出しても尽き果てずに有り過ぎて、迷ってるσ(*_*)のような状態
「無露地」は、煩悩の無い悟りの世界だそうです。
最後の雨風の行は、あるがままの全ての現象を受け入れなさい・・という事らしい。
ネットで篠栗88箇所霊場紀行文を読んだり検索しても、この明石寺の「三密の宝物」とか「観音霊水」について掲載されているのがヒットしませんでした。
参拝者は「ボケ封じ観音」まで来るかもしれないが、ここまで来なくて気付いてないかもしれない。
本堂で尺八参拝をすると、まあまあの出来で昨日のような失敗は無かった。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「産安」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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