HOME > 遍路・巡礼 > 「篠栗88箇所霊場」地図と目次 > 16 これはないと思ふ
遍路日 2012.10.30(第2日目) HP掲載日 2013.9.4
行程(札所番号)
43→82→11→52→25→40→6→13→71→3→31→45→1→60→72→74→78→17
「七福神トンネル」を通ると、おぉぉ・・ちゃんと七福神が居るでねぇか・・賽銭はあげなかったけれど。(^O^)
屋根付き廊下?を渡ると、下の方に国道と篠栗駅方面が見えます。
少し行くと、建物の上から大きな丸いボツボツが見え、何じゃこれ?・・無粋じゃのおぅ・・と思いながら前へ回ってみると、デッカイ寝釈迦涅槃像でした。
ふうぅ~ん・・と思って眺め・・そいで、60番札所「神変寺」はどこなの?
境内の隅に有る細長い休息所(一番上の写真)の中かな?・・と思ったが、中にはベンチしかありません。
ベンチに座ってモク吸いながら、この寝転がってるお釈迦さん像が60番札所になってるのかなぁ・・と思いながら、しばし眺めていました。
それにしてもデカイなぁ・・・この設立資金は、どこから出てきたんじゃろ?、よっぽど悪い事をしないと、これだけの金は集まらんじゃろなぁ
そのうちに寝転がってる仏さんの頭付近に、チッコイ堂らしい物が見えたので、まさかあれでは・・と行ってみると、そのまさかのあれで、納札箱が置いてあり、篠栗88箇所霊場の60番札所「神変寺」の看板も掛かってます。
先程、この前を通った時には全然気付かなかったし、知らん人が納札箱を見たら、ゴミ箱と間違いまっせぇ・・実際、自分はそう思って通り過ぎた。
納札箱が有ったから札所と確認出来たが、気がつかなかったら、寝転がった仏さんが札所だと思って、それに向かって参拝するところで、危ないところだったなぁ。
それにしても、デカイ寝転がった「寝釈迦涅槃像」が目の前に有るだけに、それと比較するとこの小さい60番札所「神変寺」は、そこらの石仏を集めた道端の六地蔵堂のような冷遇された扱いで、いかにも「義理で仕方なく、ここにお堂を建てました。ホントはジャマなんだけど・・」という感じが、もんのすごくします。
篠栗88箇所霊場だけでなく、今まで巡った全国各地の霊場の中でも、この60番札所「神変寺」は一番粗略に扱われている気がして・・これは、ないと思う・・・・。
せめて寝転がった「寝釈迦涅槃像」の頭のイボイボの一つ分の資金だけでも、この小さい60番札所に回せば、もおチット札所らしい堂になるのにぃ。
それがダメならば、休息所の一部分を札所に当てるとか・・何とか配慮を出来なかったもんじゃろか?
どうもこの場所は「篠栗88箇所霊場の札所」と言うよりも、寝転がった「寝釈迦涅槃像」さんを見物させる方を主にしているような気がする。
「篠栗88箇所霊場」と名打ってる施設ならば、単に大きいだけの寝釈迦涅槃像の物体よりも、心の拠り所である霊場札所を一番に考えるべきではないだろうか。
これじゃあぁ、信仰施設というよりも商売のための客寄せ観光施設と変わらん。
寝転がってるお釈迦さんも、「オラ、知らんもんね・・」という顔して寝てないで、しっかり起きて考えてくんなせぇ・・そお思いませんか?
もう一度言うけど・・この60番札所「神変寺」の扱いは無いと思う。
後日、篠栗の地元の人に、寝釈迦涅槃像をどう思うか?と聞いてみましたが、やっぱり「涅槃像は失敗で、あれは、ないと思う・・」と言います。
なお聞いたのは一人だけではなく、数人に聞きましたが全ての人がそう言い、「涅槃像は、あれで良いんじゃ」と言う人はだれも居なく、地元の人からも失敗作だと思われてるようです。
国道沿いの72番札所「田ノ浦拝師堂」案内看板が有る橋を渡った所に、札所「田ノ浦拝師堂」が有り、そこからも47番札所「城戸病奪り薬師堂」が見えました。
階段を上がると、広い「お休み処」が有り、そこの地蔵さんに「力」印の鉢巻きをした地蔵さんが有り、よっぽど「力」というか、「コンジョ」が欲しい願いを込めたのでしょう。(^O^)
47番札所「城戸病奪り薬師堂」の場所は、地図で見ると離れているように思えるが実際はすぐそこです。
入口の堂に赤・緑の幟が立っているから、そこが本堂かと思ったら、その裏に薬師堂があり、ここの札所でも間違わずに尺八を吹けて・・・よかったなぁ。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「産安」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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