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 千鶴寺・滝、歩き遍路「篠栗88ケ所」紀行文 遍路日 2012.10.31(第3日目) HP掲載日 2013.9.8
行程(札所番号) 81→75(紅葉ケ滝)→34→5→50→85→12→88→58→2→56→22→55→53


「千鶴ケ滝」での滝行・気合/篠栗88箇所霊場記

85番「祖聖大寺」

祖聖大寺・看板、歩き遍路「篠栗88ケ所」紀行文  祖聖大寺・入口、歩き遍路「篠栗88ケ所」紀行文   祖聖大寺、歩き遍路「篠栗88ケ所」紀行文

 篠栗88箇所霊場の85番札所「祖聖大寺」は、先程見た「愛染堂」も、こちらの寺が作ったようで、今風の看板が有ります。祖聖大寺・五剣の滝、歩き遍路「篠栗88ケ所」紀行文

 分かり易い手作りの看板で良いとは思うが、原色が多いためか失礼ながらあんまり重みが感じられない、しかし、なんとか既成観念を打破しようとする意気込みは感じられ、何もしない寺よりは良いと思う。

 参拝が終わって尺八の手入れをしていると、若い住職さんが出てきて「尺八を吹いてもらったので、甘い物はいかがですか。」祖聖大寺・五剣の滝、歩き遍路「篠栗88ケ所」紀行文

 うむうぅぅ・・甘いものを食べると口の中に唾が出て、尺八を吹くときに困るからなぁ・・次の寺までに収まるかどうか、わからん。

 返事を濁していると「率直に言ってください」と言うので「糖尿病の気が有るので甘いものは控えております」

 これはホントの事で、健康診断を受けると糖が出ており、甘い物は、なるべく控えており、先日受けた時の数値は2年前の倍になってました。祖聖大寺・五剣の滝、歩き遍路「篠栗88ケ所」紀行文

 「それじゃ、奥さんは?」と聞いたが、越後屋も「糖尿で・・」と断り、これもホントの事です。

 「そおかぁ~・・ゼンザイでも・・と思ったのですが・・・」
 「お気持ちだけ、ありがたく頂きます、すみません。」祖聖大寺・ハート岩、歩き遍路「篠栗88ケ所」紀行文

 境内の看板に「この下50歩 五剣滝 ハート岩」と書いてあったので行ってみました・・歩数までは数えなかったが・・

 「男滝」「女滝」となっているが水量が少なく、水が四方から落ちてるので、どれか男で女なのか、よぉ~わからん。

 「ハート岩」と書いてありますが、石がゴロゴロしており、これもどれかわからん。祖聖大寺・ハート岩、歩き遍路「篠栗88ケ所」紀行文

 無理してそこらの石を「ハート」の形に見ようと思っても、なかなかそうは見えないので、適当に、あれがそうだろおと思う事にしました。

 85番札所「祖聖大寺」を出ると、すぐに「ハート岩 覗き窓」の看板が橋のガードレールに取り付けてあります。

 そこから見ると下の方にハート形らしい石が見えたが、そおするってぇと、先程の見た石は違ってたんだ・・タハハハ(^O^)

12番「千鶴寺」での滝行

千鶴寺へ、歩き遍路「篠栗88ケ所」紀行文       千鶴寺・入口、歩き遍路「篠栗88ケ所」紀行文       千鶴寺・蛙のポーズ、歩き遍路「篠栗88ケ所」紀行文

 12番「千鶴寺」入り口に大きな蛙の石像が有り、その側に蛙のネーチャンがヌード姿のポーズを取っており思わず笑った。千鶴寺・参道、歩き遍路「篠栗88ケ所」紀行文

 おいおい・・寺で、こんなの飾っても、ええんかい・・・煩悩が湧き出て来て、イラン事を考えるじゃねぇか(^O^)

 千鶴寺の境内は広々とアッサリしたもので、写真を撮るため境内を横切った時に、紺色の作務衣を着た中年婦人と行き違ったので軽く挨拶をしました。

 何となく、普通の参拝客と違うような気がしたので見ていると、連れのジサマが納経所の人と話しており女性が参拝し始めたので、ベンチに座って参拝方法を見ていました。千鶴寺、歩き遍路「篠栗88ケ所」紀行文

 この中年女性の読経は普通と違って、長く伸ばすような唱え方をしており、読経の声も普通の参拝客のように、ブツブツと何を言ってるのかわからん唱え方ではなく、堂々とした声で唱えています。

 おぉぉ、やっぱり普通の参拝客と違ってたなぁ・・さっき見た時に付けてた輪袈裟も、どこにでも売っている安物では無い感じがしてました。

 中年女性の参拝が終わった後、尺八吹いて参拝してると、別の2人連れのオバハンが来て、納経所の人と何か盛んに大声で話し始めました。千鶴寺・千鶴の滝、歩き遍路「篠栗88ケ所」紀行文

 今までだと尺八吹いてると、たいてい大声で話すのは遠慮してくれるのだ・・まだまだ自分の尺八では静かにさせる力が無いよおです。

 参拝が終わって荷物を置いてるベンチへ行くと、滝場の方から「えいぃぃっっ・・!!」と言う気合いが聞こえた。

 何じゃろ・・と見に行くと、千鶴ケ滝の途中で越後屋が滝修行を見ており、一緒に並んで見てましたが、先程の中年女性が白衣に着替えて、千鶴ケ滝の前で手を大きく開いたり動かして「臨兵闘兵・・・」と言いながら九字を切ったり、気合いを入れたりしているのが見えます。千鶴寺・滝行、歩き遍路「篠栗88ケ所」紀行文

 ゴニョゴニョ(たぶん真言か何か・・)言って、時たま気合いを入れてますが、女性ながらも、なかなか腹の底から出る鋭い気合いを入れており、本物の修行者だろなぁ。

 そのうち千鶴ケ滝に打たれてるらしく見えなくなりましたが、ゴニョゴニョの言葉と鋭い気合いが時折に聞こえ、後ろの方に立っている付き添いのジサマも、時々気合いを掛けて合いの手?を入れてます。

 ジサマは中年女性のお付きの下男か運転手だと思ってたのですが、見ているとどうも指導者らしく、納経所で話していたのも滝行の許可を得る話しをしてたのでしょう。千鶴寺・三重塔、歩き遍路「篠栗88ケ所」紀行文

 ふむうぅぅ・・・やっぱりタダモノではなかったなぁ。

 初めて滝行を見たので、ホンマはアカンのだろおが、遠くから写真を1枚だけコッソリ撮りました・・すんまへん。

 そのうち先程、尺八吹いてた時に納教所で騒がしかったオバハン二人が来て、滝場へ行くのかと思いましたが、行かずに三重塔で引き返しました。千鶴寺・境内、歩き遍路「篠栗88ケ所」紀行文

 もし行きそうだったら、「滝行」をしているので・・と止めるつもりでした。

 滝場修行が終わって、行者がお礼の参拝している所まで見てから、荷物を置いたベンチに戻り尺八の手入れをしてると、若いネーチャン3人組が滝の方へ行きましたが、もう滝修行は終わったので黙っていました。

 それにしても滝行では鋭い気合いを発しており、あれでは滝付近をウロついてる「魔」も近寄れんだろなぁ。

 σ(*_*)には、あれだけの気合いを発する事は、とても出来ない。


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「産安」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。

 当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がpixtaで販売されています。



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