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中禅寺湖ハイキングコース(南岸)地図 (pdf)
旅行日 2015.11.12 掲載日 2015.12.18
7月には静かな村は巡礼者で賑わい、長い灰色の掘っ立て小屋に殺到します。
日本の通常の巡礼には、厳粛さとか信心深さというものは何もありません。
特別な状況下を除けば、ただ単に休日の「お出かけ」、華やかな社交的浮かれ騒ぎなのです。
高畑美代子「イザベラ・バード 日本の未踏路」完全補遣より
「中禅寺湖ハイキングコース(南岸)」の遊歩道を歩くため、「立木観音・輪王寺」前の駐車場で車中泊しました。
側に大きな寺が有り「板東三十三観音第十八番札所 輪王寺」の看板が掛かっています。
それまではイザベラ・バードが記載している「巡礼者」と言うのは、男体山に登る人とか、「二荒山神社中宮祠」へ行く参拝者の事かと思ってましたが、この「輪王寺」へ来る「板東三十三観音霊場」の巡礼者の事を指してるのが初めてわかりました。
へえぇぇ・・・板東三十三観音巡りの人は、ここまで来るのかぁ・・タイヘンでんなぁ。
それにしても、イザベラ・バードは、巡礼者の様子を鋭く観察してます。
厳粛さとか信心深さというものは何もありません。
特別な状況下を除けば、ただ単に休日の「お出かけ」、華やかな社交的浮かれ騒ぎなのです。
高畑美代子「イザベラ・バード 日本の未踏路」完全補遣より
これは、現在の遍路・巡礼者にも、よおぉ~く当てはまり、信仰心で巡ってる人なんて、ほとんど居なく、名目はそおでしょうが、旅行気分で巡ってる人がほとんどだと思う。
何て言ったって、全国各地の霊場を巡った事を掲載しているワシがそうだもん。(^O^)ケケケ・・・
輪王寺の門前はかっては賑わっていたのでしょうが、今はシーズン・オフのためかもしれませんが、閑散として閑古鳥が鳴いてます。
朝起きると中禅寺湖の湖面には、霧が立ちこめていました。
日が昇れば霧が晴れるかと思ってましたが、「湯元」方面は晴れて来ましたが、「華厳の滝」方面は霧が深く出ています。
これはこれで、なかなか絵になる風景です。
たぶんイザベラ・バードは歩かなかったでしょうが、せっかく来たので「中禅寺湖ハイキングコース(南岸)」を歩きました。
車道沿いに「イタリア大使館別荘記念公園」に向かって歩くと、工事中で入れません。
落ち葉が積もった広場に建物が有ったので、見にいくとそれが「イタリア大使館別荘の本邸」で、先程の工事中に見えた建物はトイレか何かだったよおです。
「イタリア大使館別荘本邸」は戸が全て閉まっており、内の様子がわからず、あんまりオモロないなぁ・・。
建物側の説明板に外人女性が写ってる写真があり、外人女性が立っていたと思われる場所と比較すると、当時とあまり変わっていません。
静かな中禅寺湖を見ながら湖に沿って歩くと、朽ち果てた桟橋が壊れたまま残ってます。
こおいうのも、晩秋の哀愁を帯びた物哀しさが感じられて、ええですねぇ。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八二重奏「アブェ・マリア」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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