HOME > 紀行文「目次」 > イザベラ・バードの道「地図と目次」(関東・東北編) 26 山王峠
旅行日 2015.8.20 掲載日 2016.1.13
イザベラ・バートが通った山王峠越えをしようと、ネッ検索して下調べしたが、よぉ~わからん。
山王峠の旧国道は明治時代に出来たようですが、イザベラ・バードは旧国道が出来る5・6年前に通っているので、昔から使われていた下野街道(会津西街道)を通ったと思われます。
ちなみに、この旧国道は土砂崩れで通行不能らしく、歩いて通るのも困難らしい。
ネットには下野街道の山王峠を歩いた記録はいくつか有りますが、詳しい地図や状況がわかる写真があまり載ってません。
記事内から推測すると、頂上から下りる途中に、旧国道と交差する場所が有るらしい・・のだけがわかりました。
国道脇に有る「横川パーキング」に「チョイノリ」を止め、「百姓屋」という土産物を売ってるオバハンに「山王峠の上り口はどこか?」と尋ねたが知らないよおです。
そおでっしゃろなぁ・・山王峠は観光化されてるわけでもなく、そんなに有名でもない峠だもん、歩く人も少なく知らないでしょうなぁ。
それでも「横側パーキング沿いに旧国道が有るので、そこを歩いてる人が居た。」と教えてくれたので歩いてみました。
少し歩くと、草藪の中に「入山禁止」の看板が有り、草の向こうに山道らしいのが見えたので、ここが山王峠の入口だろおと草を掻き分けて入ったら正解だった。
「入山禁止」となっているからには、秋にはキノコが出るのかもしれんし、実際出そうな雰囲気でした。
道筋はしっかりしており、最初の沢を越える付近に「下野街道」の立て札が有り、よっしゃあぁぁ・・この調子ならば楽勝だな。
山王峠、恐れる事は無し・・!(^^)! ワハハハ・・・
が・・しばらく行くと、道が草で覆われており・・ゲッ!!・・・しかし踏み跡が有るので、迷いはしなかったが・・・
さらに進むと、草藪の中に「下野街道」の立札が折れてるのを見つけ、木株の上に置いておきました。
今までの広い山道の草藪より、細い山道に入る曲がりの箇所だったので、この立札を見つけられなかったら、この付近で迷っちまい、山王峠越えをここで断念したと思うほど重要な箇所でした。
ありがとさんです・・・立札を設置してくれた人。
長い山路をのぼると、高さ2500フィート(762m)の峠の頂上に出た。
そこは30フィート(9m)も幅のない突き出た山の端で、山々や渓谷のすばらしい眺めがあった。
高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より
山道は今までと違って九十九折りとなり、道も細いので林か道なのかを区別しながら歩きましたが、イザベラ・バードの時は、人通りも多かったので、もう少し道が分かり易かったでしょう。
山王峠・頂上付近に来たなぁ(一番上の写真)・・と思った時、木にピンクのテープが巻き付けて有り、左手に立札と石仏が見え、あぁ・・これが、ネットでよぉ~見た事がある石仏かぁ。
この山王峠・山頂は周囲の状況を確認せずに、前しか見てなかったら見過ごすような少し高台に有り、ピンクテープと立札が無かったら見過ごしたかもしれん。
山王峠山頂からの眺めは木々にジャマされて、イザベラ・バードが書いてる「素晴らしい眺め」とは言えず、ほとんど見晴らしが利きません。
馬頭観音まで見に行ってわかったのですが、ピンクテープ付近は尾根のためか四辻のようにも見えます。
どっちだろう?・・と思ったが、こおいう旧道の場合は、たいてい真っ直ぐに道が有る場合が多いので、そこを行きました。
尾根道を行くと、やがて立札が倒れており「山王権現社跡」と書いてあり、側には鳥居の台座が有って、これもネット写真に、よぉ~載ってました。
そこから右側に、やや広い道がありますが、「下野街道」の立札は道よりも少し先に設置されており、行ってみると急坂で草も少し生えてます。
えっ・・こんな坂を下るの?・・手前にある右道の方が街道らしいが、立札を信じて坂を下り、途中に「難所 猿馬危険」の立札も転がっています。
そおじゃろなぁ・・反対側から上って来る人は、この急坂はキツく、そりゃあぁ・・猿はともかくとして馬は転がり落ちるかもしれん。
しばらく尾根道を行くと旧国道が見え、ガードレールの向こう側を見ると山道が続いており、振り返って今来た道を見ると、入口の木に赤テープが巻いてあり目印になってます。
こおやってみると、けっこうな坂道ですねぇ・・σ(*_*)は下りて来る立場だったから、それほど苦労はしなかったが・・・
よっしゃあぁ~・・と、ガードレールを、短い足でまたいで越え、再び尾根道を歩きました。
沢を渡ると広い道に出て、道に沿って川が流れています。
イザベラ・バードが、ここまで来る途中の川は太平洋側へ流れていたが、ここからは日本海側に流れる川だと見破った「分水界」の川ですが、文面を見ると、もう少し下流の方で確信したようです。
やがて旧国道に出て、出口には「荒海宿」と書いた長い杭が立ってます。
旧国道をテクテク歩き、現在の国道121号線に無事到着。!(^^)!
この山王峠越えをした感想としては、そんなに難しい山越えでは無いが、上記に書いた九十九折りの上がり箇所と、山頂付近の四辻?と思う箇所さえ迷わなければ、道はしっかりしており大丈夫と思う。
もっとも九十九折りの箇所でも、道が細いので間違って林の中へ入るかも・・という所が有りましたが、たぶん何とかなると思う。
しかしエラソーに言うならば、これはσ(*_*)が何度も道無き道を歩いて、峠越えした経験が有るから出来たと思い、そおいう経験の少ない人は、山王峠越えの経験者と同行した方が良いように思います。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八二重奏「アブェ・マリア」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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