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 田島 旅行日 2015.8.20   掲載日 2016.1.15


「糸沢」より「田島」で野宿/イザベラ・バードの道

横川パーキング

 山王峠を越えて国道121号線を「横川パーキング」に向かって歩いて戻りましたが、本音を言うと途中でだれか車に乗せてくれんかなぁ・・と思い、2度ほど車に手を上げました。国道121号線・山王峠

 でも、車は止まらず無視され、やっぱり小汚ねぇジジイじゃ、だれも止まって乗せてくれんわなぁ・・・やっぱし、キレイなネーチャンでないと・・・


 「横川パーキング」まで戻り、そこの土産物店のオバハンに、山王峠を歩いて戻って来たと言うと、「味噌汁を飲むか」と言うのでもらいました。

 こおいうもんは、たいてい味噌汁の具は少ないモンだが、「ヒラタケ」の大きいのが入っており、聞いてみると「味噌の販売のために味噌汁を飲ませており、机の上にある漬物も試食して良い」と言い、フトッパラでんなぁ。

横川ハーキング・百姓屋土産店横川パーキング 横川パーキング 横川パーキング
 横川パーキング   横川パーキング

 土産物を見ていると「可愛いお姉さん18才 と言い張る純子56周年」と書いてあり、思わず笑った。

 「託爺所 金額は要相談」 「ご不要な旦那様預かります!! 人呼んで託爺所です。金額は札束で要相談」
というのもあり、「だれか相談した人が居るのか?」と聞いてみると、ジョークだと思うが有ったらしい。

 しかし、こおいう遊び心は大好きだなぁ。 この国道を通ったら、ぜひ「託爺所」へ寄ってみてください。(^O^)

道の駅「たじま」

 入り組んだ谷川の流れは、一つとなって烈しい奔流となっていた。道の駅「たじま」

 その流れに沿って数時間ほど進むと、川は広くなって静かな流れとなり、かなり大きい水田の中をのろのろと流れていた。

 地図を見ると、この地方は空白になっているが、私の考えでは、さきに越えた峠は分水界であって、それから先の川は、太平洋に向かうのではなく、日本海に注ぐのであると思われた。 この推量は当たっていた。

   高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より「戸石原」付近


 「横川パーキング」を出発して、道の駅「たじま」へ行きました。

 ホントは空模様が怪しいので、食堂か食料が有ればそこで野宿するつもりでしたが、土産物のような物しかなく、あきらめて田島まで行く事にしたのです。

 これを書いてる時にわかったのですが、「山王茶屋」というのが、この「道の駅」より山王峠側へ400mほどの所に有ったようで、今は更地になって何も無いらしいですが、イザベラ・バードも休んだ可能性が有ります。

 道の駅を出ると、まもなく雨が降って来たがガマンして、そのまま走り「羽塩平」付近で雨具を着ました。

「糸沢」から「川島」へ

国道121号線・イザベラ・バード   糸沢     「深沢」付近

 糸沢では、借り出した馬がひどく、つまずくので、最後の宿場間を歩いて川島に着いた。

 ここは57戸のみじめな村であった。 宿屋はまったくひどかった。「川島」付近 イザベラ・バード

 宿の亭主は、私の部屋の床にひざまづいて、家が汚いことをしきりに弁解していたが、あまりくどく言うので伊藤(同行していた通訳)が追い返した。

 宿の亭主の小さな男の子は、とてもひどい咳で苦しんでいた。そこで私がクロロダインを数粒この子に飲ませたら、すべて苦しみが和らいだ。

 治療の話が翌朝早くから近所に広まり、5時ごろまでには、ほとんど村中の人達が、私の部屋の外に集まってきた。「桑木原」付近・イザベラ・バード

 川島で私は、50才ぐらいに見える宿の奥さんに、彼女が幾才になるか質問した。 彼女は22才です、と答えた。

 ぜんぶの子供たちが、かなりの所まで私の後について来た。 かなりの数の大人達も、同じ方角に行くのだからと言い訳しながら後について来た。

 私達は田島で馬をかえた。 ここは、昔、大名が住んでいた所で、日本の町としてはたいそう美しい。「油燈」付近・イザベラ・バード

    高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より

 「糸沢」は御蔵入三十三観音巡礼で「龍福寺」で来た事が有り、懐かしいけれど雨が降ってるので写真だけ撮って、懐かしがってるヒマが無く、昔の宿場街の情緒を残している地域です。

 イザベラ・バードが「川島」を出発した時に、ガキ共や、ヤジウマの大人達がゾロゾロ付いてきた道を「田島」へ向かって国道を走りました。

「田島」で野宿

「鎌倉崎」付近・イザベラ・バード   「田島」・イザベラ・バード    「田島」野宿現場

 途中に日光街道が有ったのを、わかっていましたが、そのまま雨に濡れながら、「田島」の御蔵入観音霊場巡り時に野宿した場所へ急ぎました。

 こおいうモンは、一度野宿した場所へ再び行くもんですなぁ。ツバメが毎年、家へ戻って来るように・・(^O^)

 「田島」の野宿候補地に着いてみると施設に灯りが点いており、支配人らしい人に野宿の許可をもらいました・・と言っても、「良いと言えないのはわかりますが、黙認してください。」とお願いしたのです。「田島」野宿現場

 支配人も雨でズブ濡れになっているのを見て、カワイソーだと思ったのでしょう。

 荷物をテーブルに置き、田島駅近くのスーパーで買い出しをし・・これも前回利用しているので、勝手知った町です。

 戻ってから服を着替え、机や椅子に濡れた服や雨具などを広げて乾かし、翌朝6時頃に起きて撤収。

 そのまま次に向かって行けば良いのに、σ(*_*)はマジメな性格なので、昨日は雨のため写真が撮れなかった「川島」まで戻り、そこからの写真を撮りながら田島へ再び戻りました。

 どや、マジメな性格が滲み出ており、エライじゃろ。(^O^)ワハハハハ・・・


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八二重奏「アブェ・マリア」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。

 当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がpixtaで販売されています。



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