HOME > 紀行文「目次」 > イザベラ・バードの道「地図と目次」(関東・東北編) 33 雨
旅行日 2015.8.21~23 掲載日 2016.1.30
私は宿を出ると、千人も人々が集まっているのを見た。 これら日本の群衆は静かで、おとなしく、決して押し合いへしあいをやらないからである。
警官の中の4人が戻ってきて、私を町の郊外まで付き添ってきてくれた。 千人の人々が下駄をはいて歩いてくるときの騒音は、霰がぱらぱら降っている音に似ている。
これから後は、水田の間を5時間もとぼとぼと進む憂鬱な旅であった。
高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より
次の行程は山越えがあるので、会津高田駅で野宿しちゃうと中途半端になってしまい、どおしても坂下町付近まで行かないとアカン。
雨も降ってるしぃ・・予報では雨が続きそうです。
ガマンして雨の中を坂下町まで行って宿を探し、もし見つからなければ、野沢町の「道の駅」で野宿する事にしました。
県道22号線を走り、見渡す限りタンボ・・・。
イザベラ・バードも、こんな風景を見ながら、とぼとぼと雨に打たれながら行ったのでしょうなぁ。 はい・・ワシも同じく雨の中を憂鬱な気持ちで「チョイノリ」バイクを走らせました。
県道22号線は、今はほとんど真っ直ぐな道ですが、昔は付近の村々を繋ぐように旧道が有ったと思い、途中で庚申塚が有りました。
あまり進みがのろかったので、坂下に着いたのは6時であった。 私達は馬を下りて、干魚をつめた俵がいっぱい入ってる小屋に入った。
雨に濡れた汚い人々がどっと入り込んできて、外人をじろじろと眺めるので、あたりの空気までが息苦しく感じられた。
だいぶ暗くなってから、私はようやく超満員の古ぼけた宿屋にありつくことができた。
高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より
坂下町に入り、ひとまず駅へ行けば宿の目処がつくだろおと思って坂下駅へ向かいましたが、雨なので地図を見る事ができず、一回りしてやっと駅にたどり着きました。
しかし、坂下駅付近も閑散としたもので、宿らしい物は見当たらず、国道付近へ行けば有ったかもしれませんが、もうあきらめて野沢町の「道の駅」へ行きました。
イザベラ・バードは、いいよねぇ・・・宿が見つかって・・・。
野沢町の「道の駅・西会津」に到着、トイレの横に室内休息所が有り、よっしゃあぁ・・ここで野宿出来るなと一安心。
次いで最近風呂へ入ってなかったので、「ロータスイン」という日帰り温泉の場所を聞き、久々に入浴した。
道の駅「西会津」休息所へ戻り、雨具など濡れた物を、テーブルや椅子に広げて乾かしてると、一人のトッツアンが来たので、椅子とテーブルの物をどかして席を譲ると、カップメンなどで食事をし始めます。
この辺にコンビニでも有るのかと聞くと、「国道を少し行くと有り、ここからも見える」と言い、あらっ・・近くに有ったのね・・、無理して粗末な夕食を食べなくても良かったのだ。
明日も一日雨の予報が出ており、翌日は、やっぱり雨で「ロータスイン」の食堂で、日中はじっくりと昼寝などしてゴロゴロと休養し、道の駅「西会津」で再び野宿しました。
この休息所の電気は壊れているのか、夜中に電気が点かなく、そのため人も入ってこなくて、よぉ~寝れました。
ところで、次の行程はイザベラ・バードが通った束松峠を越えるのですが、家でネットで調べた時、野沢~坂下間の交通便が非常に悪く、汽車で行くと遠回りになって時間もかかります。
何とかならんか・・と思って、さらに執念深く探すと、野沢駅から坂下駅まで町営バスが出てるようですが、本数が少なく朝6時30分のに乗らないと昼まで無い。
野沢駅でバスの事を聞くと、「ここではなく、道を挟んだ向かいがバス会社なので、そこで聞いてくれ」と言われた。
教えられた所へ行き、事前に乗車券を買わなければアカンのかと聞くと、普通にお金の支払いでOK。
ただし、「藤街道別」停留所を過ぎると、坂下町内まで途中は乗り降り出来ないらしい。
あちゃあぁ・・ちと予想外だったなぁ、国道の適当な所を言えば降りれると思っていたのにぃ。
翌朝、「チョイノリ」を「道の駅・西会津」に置き、杖を持ちリュックを担いで町営バスが出るバス会社へ行きました。
バスはだれも乗らず、「藤街道別」バス停で下り、「気多宮」まで、とぼとぼと歩きましたが、あのまま坂下町まで行っても距離的には、それほど変わらなかったかもしれない。
はい・・一応、念のため運転手に「あの・・「気多宮」付近で、コソッと降ろしてもらうわけには、いきまへんか。」と、すがるような目をして聞いてみたのですが、気の毒そうに規則なのでダメだと言われました。
運転手も、この雨の中を歩かせるのは、心苦しくカワイソーだと思っているのは、言葉の端々でよぉ~わかりますので、無理してそれ以上は言いませんでした。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八二重奏「アブェ・マリア」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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