HOME > 紀行文「目次」 > イザベラ・バードの道「地図と目次」(関東・東北編) > 32 高 田
旅行日 2015.8.21 掲載日 2016.1.28
ここは美しい場所であるが、傍は切り立った崖となっている。 すばらしい飛瀑があり、そのしぶきで村中がまったく湿気に浸されている。
そこの駅馬係は女性であった。 男女の数や、馬や牛の数を記した掲示板がどの村にも立てられている。
高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より
「市野」集落は観光化されていないので、「大内宿」よりも昔の宿場街の情緒を残していると思う。
イザベラ・バードが書いてる「飛瀑」というほどの谷も滝も無いが、集落の中を川が流れており、川を隔てた青い屋根の家があり「旧名主宅乗り入れ玄関」の案内杭が立っていました。
「市野」に駅馬が有った所は、ネットで調べると現存しているらしいが場所がわからなく、看板でも有れば良いのだがなぁ。
イザベラ・バードは「男女の数等を記した掲示板が村に立っている」と書いており、「市野」集落には有りませんでしたが、この先にある「下小川」集落には、集落案内図が有り集落内の家と名前が書いてありました。
さすがに現在では、男女別の数や牛・馬の数を記しても、しょうがありまへんわなぁ。書くならば、世帯ごとの車とバイクの数でしょうか・・。
以前「会津三十三観音霊場」を巡った時にも、同じような集落案内図が有ったのを見た事があり、こおいうのは会津地方の伝統なのかな?
初めて来る人には便利ですが、たぶん、ぼちぼちプライバシーとか個人情報の関係で無くなっていくと思います。
市川から馬に乗って、まもなく平野に出た。 遠くには、森のある村々の切りたった屋根が見えて、絵のように美しい。
高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より
イザベラ・バードは、「高田」まで途中の集落名を記載してませんが、地図を見ると「市野」集落より「大黒沢」「駒谷」集落を通っていると思い旧道を走ってみました。
各集落も「市野」集落と同じように、家の件数は少ないですが、昔の情緒を残しています。
「上小川」集落付近で道が二手に分かれるので、どの道を通ったのじゃろ・・
地図を眺めると「下小川」「富岡」経由で「高田」へ出るのが最短距離で、イザベラ・バード達も、たぶんそのルートを通ったと思う。
道路が悪く、さらに馬が悪いために、興味がそがれた。 天候は悪くなり、静かな温かい雨となった。
水田は二番目の除草が始まっている。 その仕事をしている男達の大部分は、頭に笠をかぶり、腰帯に団扇をさしていた。
高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より
「下小川」で写真を撮っていると、雨が降り出したので雨具を着ましたが、イザベラ・バードと同じですなぁ・・・。
「下小川」から「富岡」へは川沿いの道が有り、たぶんこれが旧道だと思って走りましたが、途中より砂利道・・さらにタンボの畦道のように草が生えてます。
あちゃあぁ・・違ったかなぁ・・と思い地図を見ましたが、やっぱりこの道しか思い当たらん。
再び舗装道路に出て、「富岡」集落に入りました。
「富岡」集落は、「会津三十三観音霊場」と「御蔵入三十三観音霊場」巡りで来た事とがあるので、チョピリ懐かしい。
しかし雨が降っているので懐かしむヒマもなく、写真を撮るだけで先を急ぎました。
杉の並木道となり、金色のりっぱな仏寺が二つ見えてきたので、かなり重要な町に近づいてきたことがわかった。 高田はまさにそのような町である。
街路は1マイルも続き、どの店も商店となっている。 町の外観はみすぼらしく、わびしい。
高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より
イザベラ・バードが書いてる「杉並木」と「金色の寺」が、どこなのかよぉ~わかりまへん。
ネットを調べると「金色の寺」は「富岡の観音堂」という説が有力らしいですが、会津33観音霊場で巡った事が有り、あそこに金ピカな建物なんて有ったかなぁ・・なかったように思う。
「杉並木」は「高田」には無いように思い、杉が有る場所としたら「富岡」からも入れる「伊佐須美神社」の杉の事を言ってるような気がします。(一番上の写真)・・・違うかなぁ・・
雨が降ってるので「高田」町内にホテルか旅館が無いか、街中を走って探しましたが見つけれませんでした。
しかたなく高田駅で雨宿りをして、ここで野宿しても良いのだが・・。
ちなみに、イザベラ・バードを見ようと、「高田」でも町中の人達が集まって来て、ドエレエ目に遭ったそうです。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八二重奏「アブェ・マリア」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
以下、広告です。
老後の趣味に憧れのピアノを始めてみませんか? |
<レンタルボックス>の種類・料金を見る
<レンタルボックス>を自宅周辺で探す |
中学英語を使える英語に! |