HOME > 紀行文「目次」  > イザベラ・バードの道「地図と目次」(関東・東北編)  37 野 沢


 野沢、イザベラ・バードの道 旅行日 2015.8.23   掲載日 2016.2.12


「野沢」より「徳沢駅」で野宿/イザベラ・バードの道

野沢

「新橋」付近、イザベラ・バードの道    「縄沢」付近、イザベラ・バードの道    「縄沢」集落、イザベラ・バードの道

 国道から「野沢」へ向かう旧道へ入り、「新橋」「縄沢」集落内をテクテク・・「縄沢」付近、イザベラ・バードの道
 この辺は、朝バスで通ったので、だいたいの様子がわかります。

 私が先頭になって騎馬旅行を続け、ただ一人で野沢という小さな町に着くと、人々は好奇心をもって集まってきた。
 ここで休息してから・・・

    高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より


高速道路付近、イザベラ・バードの道    野沢、諏訪神社、イザベラ・バードの道   野沢、一里塚、イザベラ・バードの道

 「野沢」の入口に諏訪神社が有り、側に一里塚の説明書きもあります。

 この諏訪神社は、「訪」と書かずに「方」と書くよおで、ネットで調べてみると、本家本元の諏訪神社に遠慮して「言」偏を書かないとか、どうとか・・野沢、イザベラ・バードの道

 この諏訪神社で江戸時代には「鉄火の裁き」というのが有ったそうで、山の境界が不明なため村同士がケンカしてたけれど、お裁きにより代表者が鉄火を受取、最初に落とした方が負けという裁判が有ったそうな。

 白黒の判定と云うよりも、どっちがコンジョが有り、ガマン強いか・・・が、鍵になるというお裁きで、代表者も気の毒に・・・。

 あんまり人通りの無い「野沢」の町並を行くと、街灯だけがハイカラな洋風ですが、それが昔の賑わいが有った名残を示しているようで寂しげに見えます。

野沢、六地蔵、イザベラ・バードの道  野沢、イザベラ・バードの道    野沢、イザベラ・バードの道

 「六地蔵」が有り、奥に説明書きが見えたので読んでみると、「俗称化け地蔵」と書いてあり、ほほおぉぉ・・・・夜になると地蔵さんが化けて出るのか・・と思ったが、そおでもないらしい。

 石灯籠の火袋に地蔵さんが彫ってあるので六地蔵であり、この石灯籠が夜になると何かに化けて一般庶民を怖がらせたらしく、刀で斬られてからは、それが無くなったよおです。

 何度も野宿した「野沢」の「道の駅 西会津」に着き一休み。

徳沢駅で野宿

 明日は「野沢」からイザベラ・バードが通った「車峠」等を越えるのですが、どおしても距離的に「津川」まで歩いて行くのは無理です。

 その中間付近の「徳沢駅」で野宿して、「野沢」まで汽車で戻り、車峠を越えて「徳沢駅」まで行く予定にしてました。徳沢駅、イザベラ・バードの道

 暗くなる前に「徳沢駅」へ行きましたが、ホームに電車が止まっており「落石事故で、時間待ちしている」と盛んに放送しています。

 徳沢駅前も過疎っており、昔は車の通りも多かったのでしょうが、今は片鱗も有りません。

 徳沢駅を利用する乗客は、ほとんど居ないよおなので、遠慮無く椅子とか窓に濡れた雨具や何やらを一杯広げて乾かし、床に銀マットを敷いてトットと寝ました。徳沢駅舎内、野宿、イザベラ・バードの道

 もお、この付近まで来ると野宿にも、すっかり慣れちゃって、乗客の視線とか不審尋問なんかも全然気にしてません。

 そお言えば今回の「イザベラ・バードの道」旅行では、不審尋問が一度も無かったなぁ。

 途中、蚊がウルサイので「徳沢駅」の窓・戸を全部閉めて、頭と足下の二箇所に蚊取線香を炊くと、翌朝起きて見れば、駅舎内で夜中に遊んでいた蛾とか昆虫とかは、蚊取線香にやられて死んでおり、すごい威力でんなぁ。

徳沢駅、ホーム    徳沢駅ホーム    徳沢駅前通り

 寝ながら考えたのですが、車峠の旧道はネットに載っていましたが、入口がハッキリわかりません。

 いっその事、車峠入口まで「チョイノリ」で行き、入口がわかったら徒歩で上り、わからなかったら、そのまま「チョイノリ」で以後の峠越えをする事にしました。


 冑神社、イザベラ・バードの道←前頁「冑神社」へ   次頁「灰色の断崖」へ→灰色の断崖、イザベラ・バードの道    


 恥ずかしながら「YouTube」に尺八二重奏「アブェ・マリア」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。

 当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がpixtaで販売されています。



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