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 津川、狐の嫁入り。イザベラ・バードの道  旅行日 2015.8.24   掲載日 2016.2.26


「津川」の無礼な子供は「姿三四郎」?/イザベラ・バードの道

旧道

津川。イザベラ・バードの道     津川・道沿いの木像。イザベラ・バードの道      津川。イザベラ・バードの道

 音無川を渡り、すぐに左の道へ入り人家が立ち並ぶ通りへ行きましたが・・どうも建っている家が新しいので地図で確認すると、ほぼ一直線の道であり、これは旧道ではなく新しい道じゃなぁ。

 となると・・道を曲がらず、そのままの道を行った方が旧道のように思える。津川「紫地蔵」。イザベラ・バードの道

 しばらく片側は人家、もう片方はタンボの道を行くと、民家の横に地蔵さんかと思う物が有り、大きな木像でその家の信仰なのか制作者かは、わかりまへんが「夫婦地蔵」と書いてあります。

 学校前の細い道を行くと、突き当たりにチッコイ堂が有り、「紫地蔵伝記」の額が掛かってます。

 読んで見ると、この細い道はやっぱり旧道で、いつも紫色の衣を着た尼さんが居たのだが、亡くなったので地蔵さんを作り、付近の獄門場に置いたので、地蔵さんの名前が「紫地蔵」と言われたらしい。

「津川」

津川。イザベラ・バードの道      雁木、津川。イザベラ・バードの道       津川。イザベラ・バードの道

 私はここの混雑する宿屋に泊まった。 ここでは、群衆から離れた庭園の中の静かな二部屋を与えてくれた。
 宿の主人は、もとは武士という、今では消滅した二本差しの階級(士族)である。

 津川では屋根は樹皮を細長く切ったもので葺いてあり、大きな石で押さえてある。
 しかし、通りに面して切り妻壁を向けており、軒下はずうっと散歩道になっている。

    高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より
津川「狐の嫁入り館」。イザベラ・バードの道

 イザベラ・バードが書いてる「軒下の散歩道」とは、たぶんこの「雁木」の事を言ってるのだと思う。

 津川は「雁木発生の地」と宣伝しており、上越市にも「雁木」が有るので、自分はてっきり上越地方が本家本元かと思ってた。

 「雁木」とは、道の部分へ家から庇を突き出している箇所を言い、何でこんなのを作ったかと言うと、雪が積もった時に道が除雪してないので歩きにくいので、この「雁木」の中を通り、早い話がアーケードです。

 道端に「タヌキの置物」(一番上の写真)が飾ってあり、タヌキにしては通い通帳を持ってないなぁ・・と思って良く見ると花嫁衣装姿のキツネさんで、ここは「狐の嫁入り」をウリにしてるらしい。

津川「狐の嫁入り」モニュメント。イザベラ・バードの道    津川「狐の嫁入り」イベント持ち物。イザベラ・バードの道  津川「狐の嫁入り」人形。イザベラ・バードの道

 その近くに「狐の嫁入り屋敷」が有り、中には「狐の嫁入り」イベントに使用する持ち物や写真が展示してあります。

    旧道地図。イザベラ・バードの道

 旧道を示す地図が有り、「宝川」より「鳥井峠」「八ツ田」を越えて「福取」まで旧道が描いてありました。

 こんな地図が有るとわかっていたら「チョイノリ」ではなく、歩いてみたのにぃ・・惜しい事をした。
 (写真は手振れしたので、鮮明ではありません。すんまへん。)

姿三四郎

 日本の大衆は一般に礼儀正しいのだが、例外の子供が一人いて、私に向かって、中国語の「蕃鬼」(鬼のような外国人)という外国人を侮辱する言葉に似た日本語の悪口を言った。

 この子はひどく叱られ、警官がやってきて私に謝罪した。

           高桑健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より
津川「正法寺」。イザベラ・バードの道

 津川でイザベラ・バードに悪口を言った子供は、柔道「山嵐」で有名な「姿三四郎(西郷四郎)」ではないかという説が「山都地区グリーン・ツーリズム推進スタッフブログ」に出ていました。  

 時代的には姿三四郎が、幼少時に「津川」で過ごしており、イザベラ・バードもその時期に「津川」へ来てますので、三四郎も鼻垂らしながら大衆に交じってイザベラ・バードを見物しに行った可能性は有ります。

 謝罪した警官が、悪口を言った子供の調書を取って、それが残っていれば歴史的な発見ですが、今となっては真偽はわかりませんね。

 「正法寺」に姿三四郎の墓が有るので行ってみましたが、境内の横から入ったため、寺の裏にある墓場の中かと思ったけれど、チラッと見た限りでは見つけられませんでした。姿三四郎の墓。イザベラ・バードの道

 あれほどの有名人の墓だから看板くらい立っていれば良いのにぃ・・と思いながら、写真を撮るために山門に向かったら、その参道脇に墓がありました・・しかも看板まで立って・・・。

 姿三四郎と言えば「山嵐」として有名ですが、あの技はどのようにして出来たのか?・・一説によると武田惣角の流れを汲む合気柔術を応用したのではないかとも言われてます。

 動画を検索して「山嵐 柔道」(リンク切れでした2020/9/4)を見つけ、これが巷に伝わる正しい「山嵐」か、どうかはわかりまへんが、拝見した限りでは合気柔術系では無い。

 動き的には「四方投げ」かとも思えるが、相手を後ろへ倒してないしぃ・・
 と言って「回転投げ」にしては、動きが逆だしぃ・・・
 この動画では合気柔術ではなく、やっぱり名前の通り「柔道」の方だと思う。


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「惜別の唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。

 当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がpixtaで販売されています。



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