HOME > 紀行文「目次」 > イザベラ・バードの道「地図と目次」(関東・東北編) > 53 玉川
旅行日 2015.6.10 掲載日 2016.3.26
十三峠の一つである大里峠からは、ほぼ送電線に沿っており下って行きます。
チッコイ谷川を渡ったり・・杉林を通ったり・・・
山道から舗装道路の林道に出て、しばらく行くと「凶霊供養塔」が有り、「凶霊」を奉るのも珍しいなあ・・と思って後で調べると、江戸時代に約70年を隔てて同月同日に雪崩があり、その慰霊塔らしい。
一時間にちょうど1マイルしか進めなかった。 時折雪をいただいた会津の連峰の一つが姿を遠く見せて、緑の海の単調さを破っていた。
ついに私達は玉川というまことに頼りないところに着いた。
高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より
実は大里峠から下りる時に、イザベラ・バードが書いてる「雪を抱いた会津連峰」というのが見えないかと思って、十分に気を付けており、付近の山は見えましたが会津連峰は見えませんでした。
まぁ・・当時と違って木も生長してるだろおしいぃ・・と思いながら川に沿って「玉川」集落に入った橋の所で、まさにイザベラ・バードが表現した「雪を抱いた会津連峰」が見えました。
おおぉぉぉっっっ!!・・・100年以上も前に見たイザベラ・バードが書いた情景を、今も同じように見られたのだと思い感激しました・・・さすがに恥ずかしいから、涙は流さんかったが・・・。
今まで通って来た十三峠では、会津方面を見ても残雪が有る山は無く、ここが初めての場所で、イザベラ・バードが「玉川」へ来たのは、時期的にはσ(*_*)よりも1ケ月ほど遅れた7月です。
店の自販機で飲み物を買って日陰を探したが無く、しかたなく小屋シャッター前のわずかな日陰の下で、持ってきた昼食用のオデンを食べました(一番上の写真)。
目の前で蛾が一匹、ヨタヨタと動いており・・・おいおい、そっちの方へ行くと車に轢かれるぞ・・。
優しいσ(*_*)は蛾を捕まえて、場所を移し変えてやりましたが、あの蛾はいつまで生きるかなぁ。
店のジサマが話し掛けて来て、これから萱野峠へ向かうと言うと、「今年は、まだ石畳の作業を、未だやっていない。」と言います。
聞いてみると、地元や大学生達がボランティアで、十三峠・萱野峠の山道に埋もれている石畳を掘り起こしているらしい。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「惜別の唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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