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 朴ノ木峠、イザベラ・バードの道 旅行日 2015.6.10  掲載日 2016.4.3


「足野水」より朴ノ木峠(十三峠)/イザベラ・バードの道

足野水

足野水、朴ノ木峠、イザベラ・バードの道       足野水、朴ノ木峠、イザベラ・バードの道        足水川、朴ノ木峠、イザベラ・バードの道

 橋が見えて「足野水」の最初の家があり、庭先のような所を通って木陰で一休・・。足野水、朴ノ木峠入口、イザベラ・バードの道

 反対方面から「萱野峠」へ初めて登る人は、人家付近には標識が無いので、ここで行き止まりになっちまった・・と、あわてるかもしれない。

 橋から足水川を見ると、先程の人家付近より、対岸にも通じる道が有るので、昔はそこに橋か「渡し船」があったように思うが、だれか知ってたら教えてね。

 対岸の「足野水」集落より十三峠の一つ「朴ノ木峠」への入口がわかる?か・・と心配していたが、道端に標識が立っていました。

朴ノ木峠、イザベラ・バードの道      沢を渡る、朴ノ木峠、イザベラ・バードの道       沢を渡る、朴ノ木峠、イザベラ・バードの道

 よっしゃあぁ、楽勝じゃ・・と思って人家の横を歩いて行くと、草が茂り、やがて行き止まりの雰囲気・・。

 地図を見ると、途中で側を流れる小さい谷川の対岸に道が有る事になっているが、川を渡るような場所なんて無かったけどなぁ・・。朴ノ木峠、イザベラ・バードの道

 もう一度、「朴ノ木峠」標識まで戻り、集落を見渡しても人の気配が無く・・弱ったなぁ。

 ダメ元で、道に近い人家へ行き声かけると、オバハンが出て来たので聞いてみると「沢沿いに行けば良いのだが、ちょっとわからん所が有るかもしれん。」と言い、わざわざ連れて行ってくれました。ブナ林、朴ノ木峠、イザベラ・バードの道

 先ほどの「行き止まり」になった中間付近で、「ここから川を渡るんだ。」

 えっ!!・・見れば、そのまま谷川を渡るようで、川底には飛び石のように、石が置いてあるのか・・・自然に転がっているのか・・・増水していたら確実に足下が濡れるじゃろなぁ。

 越後屋が先に川を渡って偵察に行くと、「ここに道が有る」と言います。朴ノ木峠、イザベラ・バードの道

 オバハンは「今年は、まだ道整備をやってなく、よく道がわからずに聞いてくる人がいる。」と言います。

 そおじゃろなぁ・・・ここから一番近い家だもん、そりゃあぁ、だれでも聞きに行くだろなぁ。

 草が刈ってあれば、この地点から対岸へ渡るのだと、わかる可能性も有るのですが、この場所には絶対に標識が必用だと思う・・一番道に近い家のオバハンのためにも・・。

朴ノ木峠

朴ノ木峠、イザベラ・バードの道    朴ノ木峠頂上、イザベラ・バードの道   残雪が残る山が遠くに見える、朴ノ木峠頂上、イザベラ・バードの道

 (「玉川」で手に入れた)牛が私を乗せて、すばらしい大里峠(朴の木峠)を無事に越え、小国の町へおりて行った。
     高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より

 イザベラ・バードは、牝牛に乗って「十三峠」の一つ「朴ノ木」峠を越え、原文では「大里峠」になっていますが、記憶違いで「朴ノ木峠」の事らしいです。聖観音、朴ノ木峠頂上、イザベラ・バードの道

 送電線とほぼ一緒に上がっており、途中で「ヒメサユリ」が咲いており(一番上の写真)ブナ林も良かった。

 ところが、あぁたぁ・・峠頂上付近になると送電線路の道と山道が、ゴッチャになってます。

 どの道も一緒になるだろおと思い、越後屋に「たぶん電線路だと思われる道を偵察するけれど、お前は、そのままの道を行け」と言ったのに、越後屋はここで捨てられて迷子になるかもしれんと思って、言うことを聞かず付いて来ました。朴ノ木峠、イザベラ・バードの道

 「ヒーコラ・・」言いながら、よおやく頂上に出ると、すぐに舗装道路の車道が有り一休み。

 ここからは、遠くに残雪が有る山々が見え、イザベラ・バードが「玉川」へ来る途中に書いた「時折雪をいただいた会津の連峰の一つが姿を遠く見せて、緑の海の単調さを破っていた。」の場所は、この「朴ノ木峠」付近から見た景色の事かもしれない。

  頂上付近には「聖観音」の祠が有りましたが、階段も有るし疲れるので見に行きませんでしたが、イザベラ・バードも、たぶん見にいかなかっただろなぁ。

朴ノ木峠、イザベラ・バードの道        石畳、朴ノ木峠、イザベラ・バードの道       朴ノ木峠、イザベラ・バードの道

 そいでもって近くに「デベソ山入口」の標識も有り、へえぇぇ・・・そんな山が有ったのだ・・きっと「デベソ」にまつわる、カワイソーな話しが有るんでしょう。

 下り道には、石畳も有りました。


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「惜別の唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。

 当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がpixtaで販売されています。



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