HOME > 紀行文「目次」 > イザベラ・バードの道「地図と目次」(関東・東北編) > 69 上 山
掲載日 2016.5.23 旅行日 2015.7.4
「赤湯」でジサマに、ガソリンスタンドの場所を聞くと、ナマった言葉で教えてくれ、やっぱり地方のナマリを聞くと、その地に来たのだと思います。
ガソリンを入れて旧道へ行くと、「永仁二年磨崖板碑」の看板が出ており、山の方へ行くようなのでヤンピし、そのまま少し行くと、道端の崖に磨崖仏らしい物が有った。
なあぁ~んだ・・・ここに磨崖仏が有るじゃないか・・板碑ではないけれど・・
きっと看板が間違っているのだろうと思い、写真に撮りましたが、これを書いてる時に確認すると、どうもやっぱりこれは看板の「永仁・・板碑」ではないよおです。
そおするってぇとぉ・・これは何だったの?・・と思って調べたがわからんかった。 だれかカシコイ人、知ってたら教えてね。
それなりの云われが有る物だと思うが・・・イザベラ・バードも、ここを通った時に「What is this?」と聞かなかったのかな?
国道13号線を走ってると、山に白い物が一杯見えて何じゃろ?と思っていましたが、近くになるとビニールハウス群だとわかり、葡萄を栽培しているらしい。
こんなに山斜面の全体にビニールハウスが並んでいるのを見たのは始めてでした。
その付近から「鳥上坂」へ上がるトンネルへ入り、このトンネルがレンガ造りだとネットに出ており有名らしい。
「鳥上坂」の頂上付近に、旧道らしい道が有ったので行ってみると、人家の前で出行き止まりになっており、家の人に、何じゃコイツは・・と思われてるようで恥ずかしかった。
りっぱな新道を通って、興味のない水田と低い丘のある広い谷間を登ってくる。
高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より
「新田」付近を通っていると、大きな杉の木の下に2mほどの大きな地蔵さんが小屋の中に立っています。
「川樋」から中川駅へ行くと思われる旧道を通ると、もうだれも使ってないようで、昔の雰囲気が有りました。
中川駅の有る「小岩沢」付近にも大きな地蔵さんが有り、この付近は大きい地蔵さんを造るのが流行っていたのじゃろうか?
目標としていた中川駅を行き過ぎ、踏み切りまで行ってしまったので戻って中川駅へ行きましたが、なんせ、チッコイ駅だったので、見落としちまったのです。
近くの会社から若い人が二人して駅へ来たので、吉田橋の場所を聞くと、「あれでないかなっぁ・・」と言いながら、踏切を越した所に橋が有ると教えてくれましたが、あんまり地元の人も知らないようです。
行ってみると、先程引き返した踏切を越すと、すぐに有りました。
この吉田橋は、明治13年に造られたそうで、イザベラ・バードはこの橋が出来る前に通っています。
欄干の柱石が経年の風雪のため欠けたのでは?・・・と思ったが、わざとそのように芸術的に作ったようでもある。 だれか詳しい人、知ってたら教えてね。
「中山」への旧道へ入ると「足軽屋敷配置図」の看板が有り、道路の左端側にズラ~ッ・・と、14軒の足軽屋敷が有ったらしい。
看板には現在の住宅と、当時の配置図が両方書いて比較出来るようになっていましたが、その説明書きがしてなかったので、見たときは配置図が全部繋がっているのかと思った。
中山橋も明治13年完成なので、イザベラ・バードは、この橋が出来る前に通りました。
先程の「吉田橋」やこの「中山橋」、そしてこの先に有る「堅盤橋」について、最初は橋の存在を知りませんでした。
下調べしている時に、この附近に明治時代のアーチ形の石橋が有るとわかったので注意していたのですが、そおでなかったら、たぶん知らずに通り過ぎていたでしょうなぁ。
イザベラ・バードの道跡をたどっていると、勉強になりますねぇ。(^O^)
再び国道13号線に出ると、すぐに「隠入石」が有りましたが、車道の反対側だったので近くへ行けません。
この「隠入石」は、今では単なる大きい岩程度ですが、鉄道が出来る前は、もっと大きく有名な物らしかったが、イザベラ・バードは何も記載していません。
伝説を知らず単なる大きい石だったからかな。
堅磐橋は国道から少し離れており、明治11年3月に完成しています。
この橋の道先が「川口」へ通じているので、たぶん昔の羽州街道だと思い、イザベラ・バードはこの橋を通ったと思います・・・違うかなぁ・・おかげで「川口」への旧道へは間違えずに入れたのだが・・。
堅盤橋は、今では全く使われていないようで、二連のアーチ形は、この橋だけだそうです。
砂利の多い高い丘に囲まれた小さな平野が眼前に開けてくる。 その丘の傾斜地に上ノ山の町が心地よく横たわっている。
ここの街道筋は、日本旅行の大きなルートの一つとなっている。 大きな宿屋で、客が満員である。
宿の女主人には11人の子供がいる。 その中の2、3人は背が高く、きれいで、やさしい娘たちである。
私が口に出して誉めると、一人は顔を赤く染めたが、まんざらでもないようで、私を丘の上に案内し、神社や浴場や、この実に魅力的な土地の宿屋をいくつか見せてくれた。
高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より
「上山駅」の写真を撮ろうとしたら、デジカメのシャッターが完全に開かず、あちゃあぁ・・・昨夜寝た時に、ウェストポーチに入れて枕代わりにしたから、シャッター蓋が変形しちまったのかなぁ。
指で開かせましたが、閉じるのも完全ではない。
上山駅舎内で観光案内しているオバハンがヒマそうにダベッてたので、「デジカメを買いたいが、この付近に大型家電店はないか?」と尋ねると、地図をくれて教えてくれました。
店へ行ってみましたが、このまま何とかダマシながら使い続けれるだろおと思って買いませんでした。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「惜別の唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
当「遍照の響き」ホームページに掲載されている写真がで販売されています。
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