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    宝徳山稲荷大社・奥宮、「越後33観音霊場」只一人・紀行文    H21.7.1 巡礼  H22.8.18 UP


宝徳山稲荷大社で尺八献笛をすると、その結果・・/越後33観音霊場・只一人

宝徳山稲荷大社

 前回に「越後33観音霊場」の区切り打ちした長岡市へ行く途中に、「宝徳山稲荷大社」ちゅうのが有り、越後屋とついでに車で寄ってみました。 宝徳山稲荷大社、「越後33観音霊場」只一人・紀行文

 数年前に新潟県に住んだので「宝徳山稲荷大社」なる建物の存在は知っていたのですが、それまでは遠くから建物を見るだけで行った事がありません。

 何となく新興宗教の建物かと思うような、コンクリート造りの大がかりな建物が山上に有るのが麓から見え、ホンマモンかなぁ?・・・と、バチ当たりな疑いの目で見ていたんです。

 それが寄ってみようかなぁ・・と思ったのは、小千谷の「道の駅 あぐりの里」で話しをしたジサマ「宝徳稲荷(ほうとくいなり)へ行ってみろ」と勧められ、その時の説明では「あそこの神社は霊力が、もんの凄く強く、東京からエライ能力者が来る事もある」と言うもんだから、野次馬コンジョを出しましてなぁ。宝徳山稲荷大社、「越後33観音霊場」只一人・紀行文

 宝徳山稲荷大社行ってみると、ドデカイ鳥居も建物も全てコンクリート造り・・ううむぅぅ・・・やっぱし怪しい新興宗教絡みなのかなぁ。

 昔から有る神社ならば総檜造りとまでは言わないが、木造の部分が有った方が少しはアリガタミと歴史を感じるのだが、総コンクリートじゃなぁ。

 せっかくだから拝見して行こ・・と、「本殿」らしきところへ行き、入口に大きい「竹の輪」が置いてあり、本殿玄関には大きい賽銭箱の前に「写真撮影禁止」と書いてあります。

 ちなみに後でわかったのですが、本殿は工事中で、ここは仮本殿らしかった。

 中にも入れるようなので、赤い絨毯が敷いてある拝殿へ入り、神様が祀ってある神殿の前にも「写真撮影禁止」の貼り紙が・・・別に神様を撮影したいとは思わないが、出来ればそこらをウロチョロしとる巫女さんの方を撮りたかった。

尺八献笛のお伺い

 せっかく来たのだから尺八参拝しようと思い、店番している巫女さんに「ここで献笛をしたいのですが、よろしいでしょうか?」と伺うと「はっ?・・ケンテキ?」

 あちゃあぁ・・やっぱし「献笛」という単語を知らなかったか・・と思い「尺八を吹いて参拝しても良いか」と尋ね直すと受付で聞いてくれと言われた。

 受付のオバハンに伺うと、やっぱし「献笛」という意味がわからず説明しましたが、今一つσ(*_*)が何の目的で尺八を吹こうとしているのか、よぉ~わからんようです。宝徳山稲荷大社、「越後33観音霊場」只一人・紀行文

 もう一度説明をすると、オバハンでは判断出来ないよおなので、直接に神主に伺いしてみるからと、さらに参拝目的を念押しして聞き、今までだれもσ(*_*)のような「献笛」目的で参拝した人は来なかったのかなぁ?

 後で想い出したのが四国遍路「捨身ケ嶽」で、そこの霊力の力を借りて自分の霊能力を高めるために加治・祈祷する人が居るので、そのタグイは禁止となっていましたが、ここでもそのタグイと思われたのかもしれない。

 神主にお伺いを立てるとは、なんかドエレエややこしく、オオゴトになって来て、オバハンが神主に上手く伝えられるか不安気な素振りだったので「あの・・宜しければ、私から神主さんに、直接説明いたしましょうか」と言ったら、ホッとした顔して連れて行ってくれ、隣の部屋で待つように言われました。

 その時「あの・・別にどうしても吹きたいというわけではありませんので、ダメだったらダメでもケッコウですので、無理にとは言いませんから。」と言っときました。

 なんせ、京都の東寺の例が有ったからなぁ、あの時は番をしているオバハンの善意で、尺八を吹かせてもらえたが・・

参拝前の蝋燭

 しばらく待つとオバハンが来て「いいですよ」と言ってくれ「神様へのご挨拶の順序として、ここではローソクを供えます」と言って売り場へ行き「強制ではありませんが、このローソクを願い事をしながら5本づつ右側の部屋で立て、次いで左側の部屋で立てます」

 箱に太い五色のローソクが上下二段に入っており、色毎に意味が有り立てる順番も決まってるらしい。

 値段を聞けば300円だというので、それ位ならば賽銭と同じ金額だと思い、言われるまま買いましたが、これが、ん千円だと言われたら、どうしょうかなぁ・・と迷ったと思う、なんせ信心が足りんモンだから。宝徳山稲荷大社、「越後33観音霊場」只一人・紀行文

 σ(*_*)は願いも、なあぁ~も無い人間だから、ローソク立てる事よりも、早く尺八で参拝したかったので、側に居る越後屋を指し「あの・・σ(*_*)の連れに半分ローソク立てさせても良いですか?」と聞いたら、ちょっと戸惑った顔したが「いいですよ」と言ってくれた。

 後で越後屋が言うには、売り場に「ローソクは一人一箱です」と書いてあったらしく、すんまへん、知らぬ事とはいえ、なんせ先を急いでたもんでして・・・。

 ローソク立てなんか、ホントは越後屋に全部やらせたかったのだけれど、受付のオバハンが見ているかもしれんので、一応右側の部屋のローソクを点灯して、残りを越後屋に渡して左側の部屋を点灯させてる間に、神前付近に立って袋から尺八を出しました。

尺八献笛と記念品のお土産

 宮司さんが来て「神殿前の机より、前に出ないでください。椅子持って来ましょうか?」
 「あっ、いえ・・立ったままやります。 正面から外れた位置で吹きますので・・」

 呼吸を整え、尺八の出足の音・・うむぅ・・ちと失敗してカスレたなぁ、なんせ、ここ2週間ほど吹いてないし、音出しの練習も何もなく、いきなり本番じゃからなぁ。

 吹き始めてから曲の2/3ほどまで、いつものような音が出なかったが、後の方は何とか調子を取り戻せたので、一曲で止めるかと少し迷ったが、せっかく来たんだからと二曲目を吹きました。

 二曲吹くと本来の調子に戻って来たので、三曲目も・・と思ったが、あんまり長く尺八を吹くと他の参拝者に迷惑かもしれんと思い二曲で止めました。

 尺八参拝が終わり、その場付近で尺八の手入れをしていると、越後屋がナイロン袋を持って、マジメな顔して小走りで来ます。

 どおした、いつに無くマジメな顔して?、ナイロン袋なんか、ぶら下げて、何か良い土産物でも有ったんか?
 それにしても珍しいなあ、お前がこんな所で土産物を買うなんて・・

 「おでぇかん様は知らなかったかもしれんけれど、おでぇかん様が尺八を吹いてた時、ここの神主さんや巫女さん達全員と、参拝客の人達も後ろの方でキチンと正座して聞いてたのよ。」

 ゲゲゲエェェェェ~~ッッッ!!、そおだったの・・知らんかった。

 「私がローソク点灯し終わり、おでぇかん様の方へ行こうと思ったら、神主さんや巫女さん達がズラアァァ~~ッと正座して並んでるの見て、ワタシャ何が始まったんじゃと思い、これから、どうしたら良いかわからんかったので、コソコソと後ろの方へ行って座っちまった。ナハハ・・

 そいで一曲目が終わった時に、皆もこれで終わったと思って立ち上がりかかったんだけれど、二曲目をやり出したもんだから、皆オタオタして、どうしょうかと思ってたらしいので、私が巫女さん達に「長い曲だから、仕事に戻ってください」と言ったのよ。」


 アチャアァァ~~・・まさか正座してまで聞いてくれてるとは思わなかった。調子に乗って三曲目をやらなくて良かったなぁ。

 「一曲が終わった時、おでぇかん様が後ろを振り返って、その光景を見たら、きっとビックリして、アガッちまうだろなぁ。

 そおなると二曲目は失敗するかもしれないと思い、「後ろを振り返るなあぁぁ~!!」と念じながらハラハラしていた。」


 うむ・・参拝中は、よほどの事が無い限り、後ろを振り返るとかヨソ見はしないから、その点は大丈夫なんだが、予め多くの人達が正座して聞くというのがわかっていたら、アガッテいたかもしれん。宝徳山稲荷大社・記念品、「越後33観音霊場」只一人・紀行文

 「受付のオバハンが、プロなのか?とか、曲名を聞いて来たけれど、私はわからんと言ったら、後で記帳しに来てくれと言ってたよ。そいで、これくれた。」

 ナイロン袋の中身を見ると、ワンカップの酒二本とソーメンやらお菓子やらが入っており、早々に尺八の手入れを終え、お礼を言いに行きました。

 「どうも、ありがとうございます。 オマケに、たくさん頂き物まで貰いまして、何ともはや・・・ボソボソ・・」

 「プロの方ですか?」と、ジイィ~ンと涙が込み上げて来るようなウレシイ事を言ってくれ・・夢なら覚めないで・・・「いえ、ただのシロウトです。」

 「はらあぁ・・、どこかで教えているとか、お弟子さん等は?」
 「弟子は居ません。師匠も亡くなり、その後は一人で独学でやってます。」

 聞けばプロの踊りとか筝の奉納は有ったらしいが、尺八は初めなので珍しいから皆して聞いてたそうです。

 ぜひ記帳を・・というので出された祈願用紙に、住所・氏名、「願い事欄」には、曲名とその他参考になる事を・・というので曲名と尺八流派・竹号を書きました・・はい、汚い字で・・そおいえば遍路していても正式に流派・竹号を記載した事は今まで無かったなぁ。

 オバハンは書いてある字が汚かったのか、曲名も何と読むのかわからないので聞いてきたので答えると、赤ボールペンで横にフリガナを記載します。

 竹号の一字は日常的に使うような漢字でなく、σ(*_*)の故郷の一字を取っているので、読み方を言うと横にフリガナを付け、後で神様に報告してくれるそうです。

 すんまへんねぇ、突然前触れも無く勝手に来ちまい、たいした賽銭も入れてないのに・・神様に宜しくお伝え下さい。

 そおしていると、越後屋が再び「おでぇかんさまあぁぁ~・・・これ、貰ったぁ」と困惑した顔して一升瓶を抱えて来て、神主さんからだと言い、それはそれは、重ね重ね、何ともはや・・・

 お礼を言いに行く途中、出会う巫女さん達のマナザシが、先程と違い親しみをこめて微笑んでくれてるような気がするのは、気のせいか・・。

 神主さんの部屋へ入る時には、巫女さん達はわざわざ部屋の前で一度正座して礼をしてから入るのを見て、おぉぉ・・さすが尊い方の居る部屋へ入るには作法が必要なんじゃなぁと思ったけれど、σ(*_*)は作法を知らないので、そのまま普通に入っちまった。

 神主さんに酒の礼を言うと「神様は酒が好きじゃからねぇ」、 どおりで部屋近くには、一升瓶の箱が沢山積んでありました。

 後で調べて見ると、この宝徳山稲荷大社は縄文時代の古くから伝わる由緒正しい神社らしい。

 それをコンクリート造りだから、ついつい新興宗教かと・・たいへん失礼な事を思っちまって・・すんまへん。

奥宮

宝徳山稲荷大社・奥宮、「越後33観音霊場」只一人・紀行文 宝徳山稲荷大社・神木化石、「越後33観音霊場」只一人・紀行文  宝徳山稲荷大社・神木化石、「越後33観音霊場」只一人・紀行文

 本殿から山上へ行くと、麓から見えた奥宮があります。 宝徳山稲荷大社・還座地、「越後33観音霊場」只一人・紀行文

 写真で見ると普通の大きさに見えますが、実際はもんのすごく大きく、管理してる人が居ないよおなので入りませんでした。

 ネットで調べてみると、ここで毎年11月2日に「神幸祭」というのが夜間に行われ、広場に蝋燭がズラッ~と点灯されるらしく、しかもその深夜に「火の鳥」が現れるらしく、一度見てみたいと思う。

 「神木化石」ちゅうのが有りましてなぁ、触ったり石のカケラを持って行ったりすると霊力の強い石だから祟りがあるそうな。


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 恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「阿字観」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます


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