HOME > 遍路・巡礼 > 「篠栗88箇所霊場」地図と目次 > 34 打ち戻り
遍路日 2012.11.2(第5日目) HP掲載日 2013.10.16
行程(札所番号)57→30→80→59→42→24→14→48→20→67→
→73→61→23→41→38→8→10→46→68→9
篠栗88箇所霊場の42番札所「仏木寺」へ行く遍路道は、先程の30番「田ノ浦斐玉堂」前から行くのですが、越後屋が「道に動物除けの線が張ってあるから行けない。農道かもしれん。」と訴えます。
そんな線なんか、跨いで行けば良いんじゃ・・・しかし、越後屋が死んで化けて出て来た時は、線を張っただけの結界を作れば来ないかもしれん。
線を跨いで行くと農道ではなく、その証拠に石仏が道端に有り、そんなにキツイ遍路道ではなく、そのうち深い竹林になり・・・
その竹林から下りる所に谷川が見え、先を歩いてた越後屋が「あらっ!!、川が有る、橋が無い・・どうしょう、どうしょう・・」とウロたえます。
「ええいいっっ!!・・・落ちつけぇ・・そんなチッコイ川なんか、そこらの石へ飛んで渡れば良いんじゃ。」
谷川へ下りてみると、錆びた鉄板の橋が架かっており、谷川を上がると明るく開けたタンボの風景になって、今までの薄暗い遍路道風景とはガラリと変わります。
やがて篠栗88箇所霊場の42番札所「仏木寺」に着いて尺八参拝が終わった時に、ちょうど団体遍路のバスが来ました。
尺八の手入れをしながら、参拝のお手並みを拝見。
坊さんがお拝んでる参拝者の一人一人に背中を叩き、九字を切って気合いを入れてます。
でも・・言っちゃあぁ悪いが、千鶴寺で滝行をしていた女性ほどの鋭い気迫のこもった気合では無かった。
越後屋がバスの運転手と話しているのを聞くと、先程通った谷川の鉄橋は、作っても何度も流されていたらしい。
それでも42番札所「仏木寺」に住んでいたジサマが直していたが、亡くなってもう手入れする人がいなく、霊場会やら関係者が明日集まって協議するのだと言う。
今度作成する霊場会の地図には、今通ってきた遍路道を廃止して42番「仏木寺」で「打ち戻り」にする案が有るらしい。 (「打ち戻り」とは、同じ道を戻るという事です。)
せめて手入れが出来なくても、道ルートだけは掲載しておき、注意書きで「自己責任で・・」というのにすれば良いのになぁ。
それでなくとも「二つの札所問題」で、篠栗88箇所霊場会のやる事に対して不信感を持ち初めているのにい。
6番「小浦薬師堂」~13番「城戸大日堂」の遍路道も廃止して「打ち戻り」、49番「雷音寺」付近の遍路道も「打ち戻り」の案が有るらしい。
ううむうぅぅ・・「打ち戻り」ほど、歩き遍路の立場からすればツライものはなく、それを運転手に言うと、運転手も歩き遍路をした事が有るらしく、わかってくれてます。
地図を発行する霊場会が、自分たちの都合だけで遍路道ルートを記載しないのは、いかがなものか。
わけても「打ち戻り」ルートがあちこちに出来ると、「篠栗霊場」の魅力が無くなって歩く人が少なくなり、「篠栗霊場会」自らが「歩き遍路」の首を締めてるようになるかもしれん。
もっとも本四国88箇所でも、歩き遍路に関しては霊場会の地図よりも、宮崎氏個人が作った地図を頼りにして「歩き遍路ブーム」が起きたようなもんだからなぁ。
そいでもって歩き遍路は車遍路と違って、札所寺のモンクばっかり言って、あんまり寺に金を落とさないもんねぇ。(^O^)ヘヘヘ・・
篠栗88箇所霊場会を当てにせず、四国遍路の先達・宮崎氏のように個人でだれかが篠栗の歩き遍路用地図を独自に作製した方が良いのかもしれない。
42番「仏木寺」で団体バスが出発する時に、手を振って見送ってやったら、車中のオババ達が喜んで窓から手を振ってました。(^O^)
遍路道を行くと車道をショートカットする程度の道で、後は車道を歩きます。
24番札所「虚空蔵堂」へ着くと、先ほどの団体バスが参拝しており、ベンチに座って終わるのを待ってると、参拝が終わった先達が「お先に・・」と声を掛けてくれました。
42番「仏木寺」でも先に着いてたσ(*_*)らに挨拶をしてから参拝したので、遍路仲間の礼儀を知っている先達さんだと思う。
ワアワア言いながらバスに戻るバサマたちにも、たぶん尺八を吹いて参拝しているのが聞こえたでしょう。
恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「産安」を載せており、
聞いて頂ければ泣いて喜びます。
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