HOME > 紀行文「目次」 > イザベラ・バードの道「地図と目次」(関東・東北編) > 95 旅の終わりに
掲載日 2016.9.6 旅行日 2015.7.8
灰色の海は青森湾で、その向こうは津軽海峡があった。 私の長かった陸地旅行は終わった。
青森は灰色の家屋、灰色の屋根、屋根の上に石を置いた町である。 灰色の砂浜に建てられ、灰色の湾が囲んでいる。 青森県の都であるが、みじめな外観の町である。
青森は深くて防波の充分によい港であるが、桟橋など貿易上の設備がない。
高梨健吉「イザベラ・バード 日本奥地紀行」より
青森市内まではスムーズに行け、旧道は車が少なく「チョイノリ」では走りやすかった。
青森市内も「海辺田名部三十三観音(下北半島)」巡りや「津軽三十三観音霊場」巡りの時に寄っているので、「海の駅・八甲田丸」の所へもすぐに行けました。
線路脇に「チョイノリ」を置き、歩道橋を渡って「八甲田丸」の岩壁へ・・、懐かしいでんなぁ。
そこの案内所で一休みしながら、帰りのルートを考えました。
帰り道は「道の駅・もりたアーストップ」までもスムーズに行け、ここも想い出が深い所です。
ここで野宿しようかと思いましたが、時間的にまだ行けると思い、深浦の「道の駅」まで行く事にして出発すると、やがて途中から雨がボツボツと降って来ましたが、それほどでもない。
道の駅「ふかうら」まで、夕食を食べておこうと食堂を探しながら走りましたが見事に無く、コンビニが有ったので、そこで夕食と翌朝分の食糧を買いました。
道の駅「ふかうら」に着き、外の東屋で夕食を食べながら海の夕焼けを見ていると、昔、遠洋航海で臨時乗船で船に乗った時に見た「グリーンラッシュ」を思い出します。
この「グリーンフラッシュ」というのは、永年船に乗っている人でも、なかなか見る事が出来なく、水平線上に雲などが無いという気象条件等が揃わないと見れないらしい。
σ(*_*)が見たのは、夜明けの「グリーンフラッシュ」で、水平線から太陽が昇るのを待っていると、今までの明るい周囲が一瞬暗くなり、水平線の空が緑色になったかと思うと太陽がチョッピリ顔を出しました。
その瞬間、再び朝の明るさに戻って、時間にすれば1秒程度です。
そんな事や今までの「イザベラ・バードの道」をたどった行程などを思い浮かべ、もう終わったなぁ・・と思った時、自然に「旅の終わりに」のメロディが口笛となって出てきた。
「道の駅」内で野宿場所を探すと、トイレ通路の横に従業員通路が有り、そこならば夜間はだれも通らないだろおと思って、そこで野宿しました。
トイレを使用する人がたまに通りましたが、気づかなかったよおです。
もっとも気づいても、怪しいモンには関わらないようにしたのかもしれんが・・
翌朝5時頃出発して、途中にある五能線「驫木駅」に寄りました。
この驫木駅は、旅マニアの人には何も無い所にポツンとある「最果ての駅」というイメージがあり、一度は行ってみたい駅らしいです。
風情的には失恋した乙女が、只一人旅して下りた駅が似合うかもしれなく、アホな暴走族とかハデな服着て騒ぐ者は似合わんわなぁ。
やっぱり驫木駅は、自分を見つめ直す・・とか、見るもカワイソーな姿というが合っている。
驫木駅の字は「車」が三つでは無く、「馬」が三つなのですねぇ、さすが津軽独特の字だ。
駅舎内は、広くて何も無くガラーンとしており、「野宿禁止」の貼り紙がしてあり、そおじゃろねぇ、野宿するには最適な場所かもしれん。
これで「イザベラ・バードの道 関東・東北編」の旅は終わります。
イザベラ・バードは、青森から北海道へ行きましたが、もし北海道へ行く機会が有ったならば続編を掲載したいと思ってます・・・行けるかなぁ・・。
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恥ずかしながら「YouTube」に尺八独奏「惜別の唄」を載せており、聞いて頂ければ泣いて喜びます。
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